凌辱するは我にあり Vol.1この街は狂気にドップリ染まってる・・・・・・・どこに行っても濃密な腐臭を含んだ空気が街をどんより覆い尽くしていてその臭いが消えることはない。 冷たい霧雨の降りしきるアスファルトをヨレヨレのスーツにくたびれたトレンチコートの襟を立てた太った男がゆっくり歩いて来る。 時折街灯の下に照らされるその顔はまるでヒキガエルを思わせるようだった。 髪はかなり薄くそのうちの何本かが雨に濡れ顔に垂れ下がっていてこの太った男をさらに残忍に見せている。 その太った男は一軒の酒場の前で足を止めると重い扉を開け中に入った。 薄暗い店内には軽快な音楽が流れ、中央にある円形ステージではスポットライトを浴びた全裸の女が音楽に合わせ妖しく腰を振りながらセクシーに踊っていた。 「・・・・・・ボトルのまま持ってこい」 太った男はカウンターに座るとバーテンに嗄れた声でそう告げる。 すぐにボトルが置かれ太った男は封を切りラッパ飲みする。 するとどこからともなく営業用の愛想笑いを浮かべたチーフマネジャーがスーッと現れ太った男のポケットに無造作に札束をねじ込む。 「・・・・・・今日のところはこれでお願いしますよ」 顔色の悪い痩せたチーフマネジャーは上目遣いに太った男を見てニヤリと笑う。 「・・・・・・何の真似だ?」 太った男がさらにラッパ飲みすると酒臭い息をチーフマネジャーに吐き付けせせら笑う。 「・・・・・へへへ、持ちつ持たれつということで」 チーフマネジャーは太った男のコートに付いてる埃を手で軽く払い落としながら薄笑いを浮かべている。 「俺を舐めるんじゃねえッ」 いきなり立ち上がった太った男の拳が唸りを上げチーフマネジャーの頬に炸裂する。 床をゴロゴロ転がるチーフマネジャーが情けない悲鳴を上げるとその場にいた屈強な従業員たちが殺気だってバラバラと太った男を取り囲む。 だが太った男の手に握られてる大型拳銃を見てその場に釘付けになった。 「・・・・・・旦那、冗談きついすよ」 チーフマネジャーが口の端から流れ落ちる血を手の甲で拭いながら立ち上がり従業員たちを手で制し太った男に歩み寄る。 「・・・・・・児島、あの金髪女を俺に回せ」 太った男がショルダーホルスターに大型拳銃をしまうと薄暗い店内をグルッと見回し最前列にいるチョビ髭を生やしてる紳士の股間に顔を埋め熱心に肉棒をしゃぶってる金髪女を指さしたのでチーフマネジャーは露骨にいやな顔をする。 「・・・・・・へへへ、旦那には飛びっきりの美女を紹介しますから」 チーフマネジャーが太った男を奥へ案内しようとするとそれを無視して太った男は金髪女にズカズカ歩み寄りリズミカルに上下する長い金髪を引っ掴んでグイッと引き起こす。 「・・・・・・あ〜ん」 金髪女が口の端から粘った糸を引きながら顔を上げトロンとした眼で喘ぐ。 「・・・・・・薬に溺れてるのか?」 太った男が冷たい薄笑いを浮かべ金髪女を軽々と担いで歩き出す。 「おいッそれは私の女だッ」 女に肉棒をしゃぶらせてたチョビ髭紳士が怒りに顔を赤黒く染め太った男の背中に喚いたがそれを無視して太った男は二階へと上がって行く。 「待てと言ってるんだッ」 そう叫んで立ち上がったチョビ髭紳士の手には銃が握られている。 店内にどよめきがわき起こり緊張感が漲る。 太った男は階段の途中で立ち止まりゆっくり振り向いた次の瞬間、 パーンッ 激情に駆られたチョビ髭紳士の銃が火を噴き乾いた銃声が店内の淀んだ空気を切り裂く。 銃弾は太った男の頬を掠め皮膚の焼ける臭いがしてツーッと一筋の血が流れ落ちる。 次の瞬間、信じられない早さで太った男が動いた。 ショルダーホルスターから大型拳銃を抜くと間髪をおかずにトリガーを引く。 ドキュンッ 発射された銃弾はチョビ髭紳士の胸を撃ち抜き暗い穴を開ける。 紳士の身体がビクッと痙攣し驚愕の眼差しを泳がせるとその眼からスーッと光が消えドッと床に倒れた。 太った男は大型拳銃で威嚇しながら階段を上ぼりきると廊下の突き当たりにある部屋の扉を蹴破る。 「なッ何だッ」 その部屋のベッドで背後から女を貫いてた全裸の男が血相を変え叫ぶ。 「・・・・・出ろ」 太った男の声は陰気で不気味だった。 血の気の失せた男が慌ててベッドから降り飛び出そうとするのを太った男が手で制止する。 「・・・・・・忘れ物だ」 太った男がベッドの上で腰が抜けたのか動けなくなってる女を連れて行けと指示すると男が慌てて女に駆け寄りその手首を引っ掴むと引きずるようにして出て行った。 無数の精液で汚れきってるベッドに金髪女を放り投げると太った男が冷たい声で言う。 「・・・・・・そこで四つんばいになり尻を突き出せ」 太った男はクシャクシャのネクタイを緩めると眼に欲情の炎をぎらつかせ下半身だけ裸になった。 「・・・・・・・」 ハイになってる金髪女がトロンとした眼で遠くを見つめ気怠そうに両手をベッドに付くと尻を突き出し淫らにくねらせる。 太った男が金髪女の尻に歩み寄ると怒張してる肉棒を尻の穴に押し当てる。 「・・・・・あんッ」 秘唇ではなく尻の穴に肉棒が押し入ろうとしてるのが分かると金髪女が小さな悲鳴を上げる。 「・・・・・・俺がいくのは尻だけだ」 太った男は指で肉棒の先端を金髪女の尻にねじ込み冷酷な薄笑いを浮かべている。 「・・・・・・」 金髪女の呼吸が荒くなり尻が小刻みに痙攣する。 「・・・・・・きついな」 半分ほど肉棒をねじ込むと太った男が満足そうに歯を剥き咆える。 「・・・・・あうッ」 そのまま根本まで肉棒をねじ込まれると金髪女が熱い喘ぎ声を漏らしシーツをギュッと握りしめる。 「・・・・・・いいぞ、もっときつく締め付けてくれッ」 太った男の顔から汗が滴り落ち歯を剥き出し獣のように吼えると猛然と腰を突き動かす。 「あッあッあッあッあッあッ」 太った男の肉棒が強引に突き入ってくる度に金髪女の口から喘ぎ声が漏れる。 「いくぞッいくぞッいくぞッ」 太った男が大型拳銃を取り出し快感の雄叫びを上げながら銃口を金髪女の後頭部に当てると残忍な薄笑いを浮かべトリガーを引く。 ドキュンッ 金髪女の頭が一瞬で粉々に吹っ飛び主を失った身体が凄まじい痙攣を繰り返し肉棒を強烈に締め付けると太った男は雄叫びを上げながら大量の精液を暗い尻の穴にドバッと吐き出す。 「・・・・・・ううううう」 最後の一滴までも女の尻に絞り出すように注ぎ込むと太った男は血まみれの金髪女をベッドに放り投げ身支度を整える。 やがてタバコを取り出し火を付けると大きく煙を吸い込んでフーッと吐き出す。 その火の付いたままのタバコをピッと投げると美しい弧を描きながら宙を舞い女の密生してる恥毛にスーッと落下する。 扉を閉め階段を下りる太った男にチーフマネジャーが愛想笑いを浮かべ近寄ってくる。 「・・・・・・へへへ、旦那これからもよろしくお願いしますよ」 出口に向かう太った男に追い縋りチーフマネジャーが扉を開けてやる 「・・・・・・・」 太った男は爬虫類を思わせる冷たい視線でギョロッとチーフマネジャーを見つめるとニヤリと笑い手で大型拳銃で撃つ真似をする。 「・・・・・・お前の容疑は売春と麻薬だ、それと殺人もだな」 太った男が独り言のようにボソリとそう言うとチーフマネジャーが慌ててポケットに太い札束をねじ込む。 「ありがとうございましたッ」 冷たい雨の降りしきる外に出た太った男にチーフマネジャーが慇懃無礼なほど深々と頭を下げる。 それまで辺りを彷徨いてた二匹の痩せた野良犬が怯えたように尻尾を巻き路地裏へと逃げて行く。 「・・・・・・あいつ誰です?」 雨に煙る薄闇の中へ消えていった太った男の方に顎をしゃくり若い従業員がチーフマネジャーに聞く。 「ああ、奴が死神刑事と呼ばれてる神山厳司だよッ」 チーフマネジャーは吐き捨てるように言うとペッと唾を吐く。 「・・・・・・・」 若い従業員はすでに神山の姿が見えないにもかかわらず冷たい雨に濡れたままアスファルトに突っ立っていた・・・・・・ |