淫獣の棲む学園淫夢フェニックス学園の女子寮は学園と同じ敷地内に建っている。その女子寮の一室で佐伯モエは夜ごと淫らな悪夢に襲われていた。 もともとが内気な性格のモエはその淫らな悪夢を誰にも相談できないでいた。 夜ごと襲いかかるその淫らなモノが自分の中にあるのか、あるいは外部から秘かに肉体に侵入してくるのかモエにはわからなかった。 しかし、モエはいつしか自分がその淫らなモノをなんの抵抗もなく受け入れてるということに少し驚いていた。 「・・・・・・気持ちいいこの瞬間がズ〜ッと続けばいいのに!」 目眩くような激しい淫夢から目覚めた朝、モエはビッショリ汗ばんだ肉体を不快に感じながらそれでもいつしか指は敏感な乳首やなだらかな下腹部を滑り降りて妖しく濡れた秘唇に彷徨うのだった。 モエの中に潜んでるその凶暴な力は徐々にパワーを増幅してゆくように思われた。 その朝もシャワーを浴びてる最中にその力を感じたモエはその場に硬直したまま流れ落ちるシャワーの水滴をただぼんやりと見つめていた。 そしてモエの手は彼女の意志とは無関係であるかのようにシャワーの水滴を弾き飛ばす官能的に盛り上がった胸をそっと包み込んでいた。 そのツンと突き立った乳首を掌で軽く刺激しながらモエは太股を淫らに何度も擦り合わせた。 「・・・・・・あ〜ん」 眼を閉じたモエの少し開いた口から微かな吐息が漏れる。 肉体の奥が激しく疼き、その疼きに誘われるように彼女の指は執拗に白い肉体を彷徨い始めるのだった。 <お前が何をしたいのか俺はよく知ってる> いつもの嗄れた薄気味悪いその声はモエの体内から響いてくるように思われた。 「・・・・・・あなたは誰?」 モエは抵抗することが無駄だと知りながらそれでも指が乳房から下腹部へと動いてゆくのを止めようと必死に藻掻いた。 <俺か・・・・・・・深き暗黒の眠りより目覚めたもの。お前の力がいるのだ> 粘着性の感触がモエの全身をゆっくり嬲った。 その感触はモエの性感を知り尽くしているのか急所を正確に責め嬲っている。 「ああッ」 眼を閉じて前屈みになったモエは強く太股を擦り合わると両手でギュッと乳房を握りしめた。 その得体の知れないモノはジワリとモエの皮膚から体内へと浸透してゆくように思われた。 「あッ・・・・・・・そんなことされたら狂っちゃうッ」 モエは喘ぎながら浴室に座り込むと濡れた唇を半開きにして全身を激しく痙攣させた。 そのモエのピンク色に染まった肉体にシャワーの水滴が情け容赦なく当たっている。 <・・・・・・・地下に来い> モエの肉体に響き渡る不気味な声はそう告げた。 「・・・・・え?」 肉体を虜にされその吹き荒れる快楽の狂風に翻弄されながらモエはようやくそう聞いた。 <・・・・・・・地下室だ、そこでお前が来るのを待つ> 「地下室って?私は何も知らないわ」 モエは愛液を滴らせてグショ濡れ状態の秘唇に指を滑り込ませ何度も喘いだ。 <・・・・・・女子寮の管理人室は知ってるな?その奥に隠し扉がある、その扉が地下室への入り口だ> それは執拗にモエの肉体を嬲り続けていた。 もうモエに正常な判断能力は消え失せていた。 それに取り憑かれ翻弄されて性の快楽をひたすら貪り続けるしかなかった。 <待ってるぞ> その声が終わると同時にモエの肉体は凶暴な性のエネルギーに包まれピンク色の靄がかかった妖しい空間に激しい痙攣を伴いながら急速に浮上した。 「・・・・・何のようだね?」 女子寮の管理人室のドアをモエが軽く叩くと管理人の木多ショウゾウがいつもの少し眠そうなドンヨリ濁った眼でジロリと見た。 そしてモエのパジャマ姿を見て驚いたように大きく両眼を見開いた。 モエは少し大きめの白いパジャマを着ていたが、ズボンは履いてなくしかもその上着もボタンが外れていてどうかすると官能的に盛り上がった乳房が覗き見えていた。 木多が大きく生唾を飲み込むのがモエにも分かった。 「もう夜中の十二時だ、話があるなら明日聞こう」 木多は自分でもそれとわかるほど声が興奮して干涸らびていることを意識しながらそう言った。 「私・・・・・・呼ばれたのよ」 そう言うと、モエは木多が制止するのも聞かず管理人室に滑り込むように入った。 「俺は呼んでないぞッいったい何のつもりだ?こんな所を学園長に見られたら俺はそれだけでクビだッ」 木多が慌てて外の様子を素早く窺ってからソッとドアを閉めた。 モエはゆっくり歩いて行くと奥にある本棚のところで立ち止まった。 その後ろ姿を木多が食い入るように見つめているのがわかる。 モエが歩くたびにふっくらとしたお尻が左右に揺れその度にパジャマがはためいて白い形のいい尻の割れ目までが見え隠れした。 「・・・・・・いったいどこに行くんだ?」 追いかける木多の眼が欲望に濡れてギラギラ光っている。 その時、モエが目の前の本棚を両手で引き倒した。 すると、これまで本棚に隠されていて見えなかった埃だらけの扉がそこから現れた。 モエの白くしなやかな指がその封印された扉のノブを掴むのと木多の節くれ立った手がモエの肩を掴むのとはほとんど同時だった。 「そこを開けるんじゃないッ災いが起こるぞッこの学園が創設された時からその扉は封印されてるんだッ俺も詳しいことは知らんが何でもとんでもない化け物が住んでるっていう噂があるんだッ」 「・・・・・・私、その化け物に呼ばれてきたのよ」 モエは振り返ると冷たい笑いをその美しい口元に浮かべジッと木多を見つめた。 「呼ばれたって・・・・・・・どういうことだ?」 木多は恐怖に駆られて数歩下がると全身に冷たい汗が流れ落ちるのを感じた。 「・・・・・私にもわからない、でも私を欲しがってるのよ」 そういうとモエは封印されたノブを回した。 鍵がかかってるはずなのに扉は何の抵抗もなく鈍い錆び付いた音を立てて開いた・・・・・・・・ 「どうやって鍵を外した?俺だって鍵は持ってないのに」 木多は恐怖に顔を大きく歪ませ肩で荒い息をついた。 「私じゃないの・・・・・・あいつが私にやらせてるのよ」 モエは地下へと通じる階段から噴き上がってくる熱風を気持ちよさそうにその全身に感じながら地下室への階段を降りようとしていた。 地下から噴き上がってくる熱風を浴びてモエのパジャマが大きくはためき、その引き締まった形のいい官能的な白い尻を薄闇の中に浮かび上がらせた。 木多が慌ててモエを追いかけようと走り寄った時、その扉は不気味な音と共にピタリと閉ざされた。 「・・・・・・・何てこったッいったいどうなってるんだッチクショウッ」 木多は激しく顔を歪ませたまま歯を剥き出すとピクリとも動かないその扉を何度も開けようと試みた。 それから、すっかり狼狽した木多は自分を励ますかのように何度も落ち着けッ落ち着けッと声を出しながらひたすら部屋の中をグルグル歩き回った。 薄暗い地下への階段をモエはまるで周囲がよく見えるかのように悠然と降りていった。 やがて階段を降りきるとそこは広々とした空間になっているようだった。 <待ってたぞ> また例の嗄れ声がしてそのおぞましい声を聞いただけでモエの身体は総毛立ちブルッと震えた。 「・・・・・・私をどうしようというの?」 そう問いかけるモエの足下から猛然と激しい熱風が噴き上がった。 <俺を解放するのだ> 「解放?」 <そうだ、俺は長い間ここに封印される。そしてようやくお前と巡り会えたのだ。この瞬間をどれほど待ち望んだことか> その声には激しい怒りと憎悪が込められていて聞いてるモエの心をズタズタに切り裂いた。 <さあ、こっちに来い> モエはまるで操り人形のように声が命じる方角にゆっくり歩き出した。 必死で逆らおうとしたがそれは無駄な抵抗でしかなかった。 ゆっくり歩いて行くモエの足が何かに躓いてピタリと止まった。 <その床から突き出てるモノを舐めろ> 再び嗄れ声が有無を言わさない激しさでそう命令した。 命じられるままモエは床に跪くとその奇妙な感触をしたモノにソッと触れた。 ヒンヤリとした感触が手のひらを通してモエの脳にダイレクトに伝わってきた。 それは円筒形をした太く長いモノだった・・・・・・・ 闇の中でモエの半開きになった口の端からツーッと涎が滴り落ちる。 やがて上体を屈めたモエの濡れた口元がその先端を捉えた。 <どう舐めるかはお前に任せよう> 嗄れ声はそういうと大きく息を吐いた。 モエは自分がここで何をしようとしてるのか錯乱した精神では理解することが出来なかった。 ただ、聞こえてくるその声に導かれるようにして地下室にやってきて、床から突き出てる奇妙な円筒形の長いモノを命じられるまま舐めようとしていた。 モエの震える舌がそれの先端をソッと捉えると少し躊躇してからゆっくり目を閉じ舐め始めた。 <・・・・・・・グフッ> 闇の中に嗄れた獣の咆吼が響き渡る。 モエの淫らな舌がその先端部分をタップリ舐め回しさらに胴体部分を舐め回してからスッポリ口に含んだ。 太く長いそれはモエの口一杯に広がった。 それを口に含んだままモエが苦しそうにくぐもった声を漏らす。 だが、モエは何かに取り付かれたかのように熱心にそれをしゃぶり続けた。 すでに自我が崩壊し始めたモエにはそれが不気味な魔物、淫獣の封印を解くための儀式であることなど考えることも出来なかった・・・・・・・ 闇の中でモエの顔が激しく上下し続け、淫獣の嗄れた咆吼が果てることなく地下室に響き渡った。 <・・・・・・・いいだろ> 不意に嗄れ声が聞こえてきてモエはその行為を中止するとソッと顔を上げた。 <脱げ> 嗄れ声はモエが一枚だけ身に纏ってるパジャマを脱ぎ捨てるよう促した。 命じられるままモエがパジャマを脱ぎそれを床にスッと落とす。 闇の中にモエの均整のとれた官能的な美しい肉体がボーッと浮かび上がった。 <今夜はお前が欲しがってた全てを与えてやろう> 嗄れ声が朦朧となったモエの脳に突き刺さる。 「・・・・・・・ああッ」 その淫靡な声に反応してモエが形よく盛り上がった乳房を両手でギュッと鷲づかみにすると上体を大きく仰け反らせ喘いだ。 <これから起こることは夢じゃないぞ・・・・・・・現実だ。お前はこれから起こる激しい快楽に耐えられるかな?> 嗄れ声がモエに床から突き出てるモノを秘唇に納めるよう命じている。 その声に促されるように緩慢な動作でモエはその上に両足を開いて跨るとゆっくり腰を沈めた。 「・・・・・・ひッ」 そのヒンヤリした感触の先端部分が秘唇に触れた時、モエは恐怖と快感が激しく入り交じった甲高い悲鳴を漏らした。 その淫靡なまでに蠕動し続けてるモノを、官能の坩堝と化して愛液を滴らせてる秘唇の割れ目を通して体内に迎え入れるのにモエが手を添える必要などなかった。 それはまるで侵入すべき位置を正確に把握してるかのように蠢き、モエの開き始めた秘唇をさらに大きく押し開いてズボッと侵入してきた。 「ああッ」 中腰に耐えられなくなったモエがグッと腰を落とすと、それはズボッズボッと秘唇の奥深くまで一気に潜り込んできた。 <・・・・・・お前の処女の血が俺の封印を解くッ> モエの官能的な尻が闇の中で上下するたびに一筋の血がそのモノに纏わり付きながら静かに床に染みこんでいった。 <いいぞッいいぞッついに俺は復活するッ> 嗄れた凶暴な声が地下室中に鳴り響き、その咆吼に呼応するようにモエは激しく尻を上下させ喘ぎ続けた。 やがて大音響が室内の空気をブルブル震わせて鳴り響き一匹の淫獣が闇の中にその不気味な姿を現した。 「・・・・・・・待たせたな、今いかせてやるッ」 淫獣はその全身を激しく痙攣させるとモエの秘唇を刺し貫いたままさらに別の何本かの触手を動かしてモエの手足を絡み取りその白い肉体を高々と宙に持ち上げた。 すでに淫獣によって快楽の虜となってるモエにはより激しい快感を求めることしか頭になかった。 「もっとッもっとよッ」 モエの濡れた瞳が闇の中で不気味な光りを放つ淫獣の赤い双眸を見つめ叫んでいる。 「・・・・・・いいとも、俺の復活祝いを受け取るがいいッ」 淫獣のその声が終わるよりも早くモエの肉体はその突き刺さった凶暴な生殖器によって串刺しにされていた。 声を上げることも出来ないままモエの肉体は痙攣を繰り返し闇の中に浮かんでいる。 「これから俺が何をするか見ることが出来なくて残念だな」 そういうと淫獣がモエを串刺しにした生殖器を右から左に激しく振った。 すでに息絶えてるモエの肉体が地下室の壁に激突し骨の砕ける鈍い音を立てて床に転がり落ちた。 さらなる新鮮な獲物を求め宙を彷徨う生殖器を淫獣が耳まで裂けた獰猛な口まで運んで来てその長い舌を突き出しモエの血と体液で濡れたそれを舐め回した。 木多はしばらくの間ブツブツと独り言を言っていたが、やがて何かを決心したらしく唾をゴクリと飲み込むと地下室への扉をソッと押した。 すると、その分厚い扉は湿った不気味な音を立てて少しだけ開くではないかッ 木多の動物的な本能は地下に下りることが危険だと知らせていた・・・・・・・ だが、それ以上に木多の人一倍旺盛で貪欲な好奇心が地下に下りることを決断させた。 木多が両手で扉を大きく開いて地下へ降りようとした時、突然凄まじい勢いで熱風が地下から吹き上ってきたッ 木多は慌てて両手で顔を覆うと蹌踉めきながら後ろに下がった。 木多の全身にまるで皮膚が爛れてしまうかのような強い熱風が吹き荒れた。 やがて、恐る恐る両手を開けて地下室への入り口を見つめた木多は全身を硬直させ大きく息を吸い込んだ。 薄暗い地下室から何本もの不気味な色をした触手が伸び、それは淫らな動きを繰り返しながら管理人室を我がもの顔でのたくりまわり、まるでマーキングするかのように至る所に粘ついた液体を付着させていた。 「・・・・・・・何だッ」 木多はまるで眼が付いてるかのように追いかけてくる触手から逃げ惑いながら、こいつは大変なことになったと地下室に降りようとしたモエを制止しなかった自分を激しく呪った。 やがて、部屋の隅に追い詰められた木多は目の前で不気味な動きを繰り返す触手を絶望的な眼差しで見つめた。 「ふん・・・・・・・・・お前はまずそうだな」 低い粘つくようなその声を木多は聞いたような気がした。 慌てて周囲を見渡した木多は地下室の暗がりの中にある不気味に光る二つの赤い双眸を見つけて小さな悲鳴を漏らした。 ギョッとした木多が咄嗟に管理人室から飛びだそうとした時、触手がスッと伸びて足首に絡みついた。 ここから逃げようと必死に藻掻き続ける木多に触手はまるで皮膚に食い込むかのようにその巻き付ける力を強めた。 「あんたの言うとおり俺はまずいんだッだから俺を食うなッなあ、話しあおうッ俺なら協力出来ることがたくさんあるッ」 木多は首に巻きついてきた触手に苦しそうに顔を歪めゼーゼーいいながら必死に話しかけた。 地下室に生息する異形のモノに言葉が通じるかどうかなんて考えもしなかった。 ただ木多はここで死にたくなかった、まだやりたいことが山ほどもあるのだ。 こんな所でまるで虫けらのように無様に死んでたまるッ 木多のそうした激しい生への執着が通じたわけでもあるまいが首や手足に巻きついてた触手がスルスルッと外れた。 「・・・・・・・・・・お前に何が出来る?」 その不気味な声を聞いて木多は少しだけ安堵した。 言葉さえ通じればこの危機的な状況から抜け出す算段もあるだろう。 木多は少しだけ自由になったことの幸せに感謝しながら自分が生き延びるために今こうして向かいあってる得体のしれない不気味な生き物がいったい何を求めてるのかを必死に探った。 そして、この淫獣との会話の中で何とか理解できたのはこの化け物が月に一人の新鮮な生贄を必要としてるということだった。 しかも、その生贄は飛びっきりの美少女でなければならない。 その条件を満たす獲物ならこの学園にはその選択に困るほど多いのだ。 だから、木多にとって淫獣の求める条件はさして難しいものではなかった。 「月に一人飛びっきりの美少女をあんたに提供しようッ他に何か欲しいものがあれば何でも言ってくれッ」 首や手足にしつこく巻きついてたイヤな感触の触手から解放されて木多が手足や首を何度もさすりながらソッと地下室の闇に浮かぶ不気味な双眸を見た。 「・・・・・・・・・・死にたくないんだな?」 淫獣がそう呟いたかと思うと再び不気味な触手が猛然と襲いかかり木多の左胸にズンッと突き刺さった。 木多の顔が恐怖と激痛で激しく歪む。 「・・・・・・・・お前はどす黒い欲望に支配されてるッ隠しても俺にはわかる」 淫獣の触手がジワリと心臓の近くにまで食い込んできた。 木多は死の恐怖に怯えながら淫獣の触手が心臓を嬲り続けてるのをはっきりと感じた。 「ま、待てッ俺を殺すなッ俺を殺せばあんたは自分で生贄を見つけなくちゃならないぜッそうなってもいいのか?お互い、協力しあおうじゃないかッ」 「・・・・・・・・・協力?」 「そうだ、俺なら毎月飛びっきりの美少女をあんたに提供できるッ」 「・・・・・・・・・それでお前の望みは何だ?」 「獲物を捕獲するために必要な機材を購入する資金が欲しい」 「ふん、金か?」 「そうだ、そうすればあんたも自分の好きな獲物を選べるだろう」 「・・・・・・・・それでお前もどす黒い欲望を満足させることが出来るわけだ」 「俺達は協力しあえるんだ」 木多がそこまで言い終わるよりも早く怪物の触手がスッと伸びて木多の首を絞め上げた。 「お前は俺の奴隷だということを忘れるなッ」 「わッわかりましたご主人様ッ」 木多が苦しそうに喘ぎながら掠れた声を出した。 「金はすぐにも用意しよう」 全ての触手がスルスルと地下室の闇の中に消え分厚い扉が湿ったイヤな音を立ててピタリと閉ざされた。 それから数日間というもの木多はネットで情報検索してこれはという企業やプログラマー、ブラックリストに名前が記載されてるハッカーなどに用件を書いたメールを片っ端から送信した。 すぐに反応があり、複数の人間から直接会って話を聞いてもいいというメールが送られてきた。 木多は時間をずらし、その日のうちにその全員と会って話をした。 中には木多の話が信用出来ないと言って席を立つ者もいたが、開発資金に制限はないと話すと大抵の人間は眼を輝かせ真剣に話を聞いた。 そんな彼らの中から木多は何人かをピックアップしてプロジェクトチームを組みすぐに作業を開始するよう指示すると、その足で指定された銀行口座に彼らから要求された金額の半額を何回かに分けて振り込んだ。 残りの金額は依頼したモノが納品された時に支払うという約束にした。 木多は地下室に下りるたびにカビ臭い淀んだ空気に辟易しながらも淫獣が用意したお金を運び出してはそれを新たに作った口座に入金した。 その金額はすでに軽く十億は超えてるだろう・・・・・・・ しかし、その大半はすでにプロジェクトチームに支払われていた。 モニターにリアルタイムで映し出される彼らの進行状況を確認しながら木多は注文したそのモノが完成するのをひたすら待った。 そして、三ヶ月後ついに木多が待ちに待ったモノが届けられたのだった。 その日、プロジェクトチームのリーダーを任せた大蛇コウタロウが度の強い眼鏡をしきりに触りながら風采の上がらない眠そうな顔で管理人室にヒョッコリ現れた。 「そうか、ついに完成したのかッすぐに設置してくれッ」 木多はその開発資金に莫大な金額を注ぎ込んだ割には運び込まれる段ボールの少なさに呆気にとられながらそう指示した。 「まず、この大型モニターを壁に掛けます。こいつは八十インチありますから一部分だけアップで映し出すことも、分割していくつもの画面を映し出すことも可能です。蝿型ロボットは十体用意しておきましたから、それを全部飛ばすのであれば十分割しておけばいいでしょう。画面構成については好みの設定にすればいい」 大蛇は得意そうに指で鼻の脇を何度も擦りながらそう言った。 コウタロウが連れてきた十人の作業員が手際よくマシンの設置作業を済ませると早速大蛇が一体の蝿型ロボットを飛ばし実演をしてみせることにした。 「・・・・・・・・・・とりあえず僕の声に反応するように設定してありますが、あなたの声を登録すればすぐにあなたの声に反応して自在に操ることが可能です。この蝿型ロボットの凄いところの一つは、ほんの少しの光さえあれば充電できるってことかな。すでに満充電の状態にしてありますから、まったく光のない闇の世界などないはずだから半永久的に作動し続けることが可能です」 大蛇は徹夜作業の連続だったこともあり何度か欠伸を繰り返しながら蝿型ロボットを操作していた。 大蛇の声に敏感に反応して蝿型ロボットがフワッと宙に浮かび上がると扉の隙間から廊下へと滑り出ていった。 「さて、どこに向かいますか?」 大蛇が小型マイクから口を離して木多に声をかけた。 「・・・・・・・・ああ、学園長室に向かってくれ」 そう答えた木多の声が妙に粘ついてるのを大蛇は面白そうにに聞いていた。 大蛇が蝿型ロボットに指示を出すとそれは素早い動きで廊下を移動し学園長室へと向かった。 「・・・・・・・・さてと、目標はあのツンとすました美人学園長ということかな?」 そう木多に話しかけた大蛇だったが、実は今日この学園にやって来た時に彼を眼にした学園長の漆原サユリが浴びせた冷たい侮蔑的な視線を彼は心にしっかり焼き付けていた。 大蛇はあまり執念深い性格ではなかったがそれでも自分が受けた侮辱に対してはそっくり返さなければ気が済まない性格だった。 大蛇は楽しそうに鼻歌を歌いながら手元にある学園の設計図を見ながら蝿型ロボットを移動させスルリと学園長室の中に潜り込ませた。 壁に掛けられた八十インチのモニターには蝿型ロボットから送られてくる鮮明な画像がリアルタイムにしかもスムーズに流れていた。 やがて蝿型ロボットが一気に天井近くにまで飛翔し俯瞰した状態で室内の映像を送ってきた。 「!」 その送られてきた映像を見て木多が思わず息を飲んだ。 何とモニターには学園長である漆原サユリと女子生徒の間でハンサムと噂されてる体操教師の山田が向かいあって座ってる場面が鮮明に映し出されていた。 この高精細なモニターは画像がアップになると肌の産毛までもはっきりとそれと分かるほど鮮明に映し出してしまう。 「・・・・・・・・・・・さて、彼女はどうするつもりかな?」 大蛇が楽しくて溜まらないというようにタバコを取り出し火を付けた。 室内に設置されたスピーカーは針が床に落ちる微かな音までもはっきりと拾った。 サユリの静かな呼吸とそれとは対象的な山田のせわしない呼吸とが緊張感を伴って管理室内に流れている。 「うちの生徒たちはどう?」 サユリがその美しい口元に冷たい微笑みを浮かべて山田に聞いている。 「・・・・・・・・・・どうっていうと」 「つまり、真面目にあなたの授業を受けてるのかしら?」 「それは・・・・・・・まあ、大体は」 山田はそう答えて後の言葉を濁した。 彼がこの学園に招かれてやってきたのは三ヶ月前だが生徒たちの我がままぶりにほとほと手を焼いていた。 だが、それをそのまま報告したのでは自分の教育者としての能力を疑われてしまうので山田はプライドを保つためにも事実を報告することを拒んだのだ。 「困ったことがあったら何でも遠慮なく言ってちょうだい。私は出来るだけあなたをバックアップするつもりよ」 そう言うとサユリは国体で優勝したしたこともある均整のとれた山田の美しい肉体をジッと見つめた。 サユリは生活にはまったく困らない裕福な家庭に育ったこともあり自分が欲しいと思うものはこれまで全て手に入れてきた。 眼の前にいる山田も彼女が欲しいと眼を付けた男の一人でしかなかった。 山田が有名人でその整った顔立ちもあり女に持てるというだけでサユリは激しく嫉妬した。 だからこそ、サユリはどこよりも好条件で山田をこの学園に迎え入れたのだ。 山田の鍛え上げられた美しく均整のとれた肉体を貪欲に貪り尽くすために・・・・・・・・・・ 「お願いがあるんだけど聞いてもらえるかしら?」 サユリが端正な口元に淫らな笑いを浮かべて足を組換えるとゆっくりタバコを手に取った。 すぐに山田がライターで火を付ける。 「ありがとう」 サユリは煙を大きく吸いこみその煙りを思いっきり山田の顔に吹きつけた。 山田がその端正な顔をしかめ慌てて顔を上げその煙から逃れた。 「・・・・・・・・・・学園長はいったい何をするつもりなんだ?」 木多が身を乗り出すようにしてモニターを見つめ独り言のように呟いた。 「盛りのついたメス猫が眼の前にいる見るからに旨そうなオスを手に入れようとしてるのさ」 大蛇がくわえタバコで蝿型ロボットに細かい指示を出してそう答えた。 その大蛇の声に反応して蝿型ロボットが微妙に位置や向きを変えより二人の映像を扇情的に状況にして送ってきた。 「わかるかい?彼女が凄く興奮してるのが・・・・・・・肌が汗ばんでほんのり赤みがさしてるのが見えるだろ?」 そう言うと大蛇が蝿型ロボットを巧みに操って早苗の胸元をアップにした。 「・・・・・・・・・確かに」 木多がモニターにくっきりと映し出されるサユリの魅惑的な白い肌に思わずゴクリと生唾を飲み込んでそう答えた。 そのゴクリと唾を飲み込む音は大きく室内に響きその音を聞いた大蛇が楽しそうに低い声で笑った。 「僕はそうは見えないだろうけど執念深くてね。僕を侮蔑する奴は徹底的にいたぶらないと気が済まないんだ」 大蛇は度の強いメガネを手の甲でグイッと押し上げその貧相な口元を歪めて笑った。 「・・・・・・・・・・わざわざ断らなくても執念深いということはわかるさ」 木多がまるで独り言のようにボソリと呟いたのだが大蛇はその言葉には無反応だった。 「・・・・・・・・・・映し出されてる映像は全てリアルタイムでDVDに焼いてる。あの美しいメス猫には近いうち僕のためにタップリ奉仕してもらう必要があるからね」 大蛇は巧みに蝿型ロボットを操作してさらに扇情的な映像をモニターに映し出した。 「あなた裸になってその美しい肉体を私に見せてちょうだい」 サユリが淫らな笑みをその端正な口元に浮かべたまま山田の顔を見上げて囁くように言った。 「えッマジですかッ」 山田が困惑顔でまじまじとサユリの美しい顔を見つめている。 「あなたは私が選んだコレクションの一つ、それを吟味するのが私の快楽よ・・・・・・・・・」 サユリは眼を輝かせ唇を舌で湿らせた。 山田は自分の肉体には絶対の自信があるのか躊躇なく素早く服を脱ぎすてた。 ブリーフ一枚になった山田がどうだというようにサユリの顔をジッと見つめている。 「あなた最近鍛えてないんじゃない?少し身体の線が崩れてるわよ」 サユリがタバコを灰皿にもみ消すと山田を冷ややかに見つめた。 その言葉は核心をついてたので山田は少し狼狽した。 サユリが優雅な動作で立ちあがりその細くしなやかな指で山田の股間をブリーフの上からゆっくり弄んだ。 こうなってしまったら山田は貪欲なサユリに捕獲された哀れな獲物でしかなかった。 「あのツンとすました女にこんな性癖があったとはッ」 木多が嬉しくてたまらないというように首のあたりをガリガリ引っ掻いた。 「女は魔物ですよ。けど、これは単なる序章でしかないんですけどね」 大蛇は遠くを見つめるように眼を細め不適な薄笑いを浮かべた。 「・・・・・・・・・・どうした?ちゃんと写ってないぞッ」 いきなり木多が壁だけしか映してないモニターに苛立ち大蛇に喚き散らした。 「どうですか?満足したでしょ。じゃ、キャッシュで残金を払ってもらいましょうか」 大蛇はタバコをくわえると悠然と木多を見つめた。 「いいだろ。で、こいつを使いこなすにはどうすればいい?」 「何日間かあなたの声をデータとして蓄積する必要がありますからこの小型マイクを身に付けてあなたの声を絶えず無線で飛ばして早急にデータベースを作ってください。高性能な分析エンジンを搭載してるんですぐに学習してくれるはずです」 そういうと、大蛇はキーボードを操作してマシン本体に登録されてる自分のデータベースを全て消去した。 残金をキャッシュで渡した段階で大蛇をリーダーとするプロジェクトチームとの契約は完了し木多はすぐに小型マイクを服に付け音声のデータベース作りを開始した。 サユリと山田との濡れ場には後ろ髪を引かれたがそれ以上の過激な快楽が手に入ることを考えればそれは我慢できるものだった。 それから、三日間木多はデータベース作りに没頭した。 そして、さらにその三日後には木多は蝿型ロボットを自由自在に操ることが出来るようになっていた。 木多は手元にある十匹の蝿型ロボットを駆使して美少女たちの夜ごとの痴態を暴きだすことに並々ならぬ情熱を燃やした。 その時、地下室から淫獣の獰猛な咆吼が漏れてきて木多はハッと我にかえった。 彼が手に入れたこの素敵なオモチャは淫獣との契約で手に入れたものなのだ。 あの獰猛な淫獣を出し抜くことは出来ないにしろ与えられた自由の中で快楽を引きだすことは十分可能だと考えていた。 だから淫獣の触手が扉を勢いよく開いたときも少しも慌てはしなかった。 「・・・・・・・・・そいつは何だ?」 淫獣の不気味な双眸が地下室の闇からジッと木多に注がれていたが彼は少しも慌てることなく平然と次の言葉を口にした。 「・・・・・・・・・ご主人様が気にいる生贄を見つけ出すための素晴らしい道具ですよ」 木多は平然とそう答えた。 |